皆さんはROS2を知っていますか?
ROS2は,ROSの次世代版です.ROSは元々,ロボティクス研究用ソフトウェアプラットフォームとして開発されてきました.ROSの普及に伴い,研究開発のみの用途だけでなく,製品に活用する動きが活発になってきました.その過程の中で,ROSに対する新たなニーズが生まれ,ROSのフレームワークのみで対応するのが難しくなってきました.
そこで,ROS2が新たに生まれました.2017年12月にArdent Apaloneが,そして今年2018年7月にBouncy Bolsonがリリースされ,現在も開発が続けられています.
本ブログでは,ROS2が生まれた背景について簡単に触れながら,ROS2の日本語版チュートリアル体験を通して,ROSとROS2の違いとして印象に残った点について述べていき,ROS2のこれからに関する議論を追いかけていきます.(ROSのことは,ROS2と区別して,ROS1と記述します.)
ROS1はPR2というロボットを用いたロボティクス研究開発環境として,その開発がスタートしました.当初は以下のような用途が想定されていました:
一方で,ROS1が普及することで,PR2だけでなく様々なロボットで用いられるようになったり,学術用途から製品化に用いられるようになったりしていき,以下のような新しい用途が生まれていくようになりました:
ROS1がこれまで満たしてきたニーズを維持しつつ,このような新たなニーズも満たしていくために,ROS1と切り分ける形でROS2が生まれました.
詳しい内容は,こちらのサイトに記述されています.
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