前回はSnappyなROSパッケージの中身を見てみました.今回はより具体的な活用例としてRaspberry Pi 3へのUbuntu Coreのインストール方法を見ていきましょう.
このページの内容に従い,Raspberry Pi 3にUbuntu Coreをインストールしてみます.
以下の作業は,Ubuntu 16.04の環境で行いました.まず,Ubuntu Core imageにある,’Ubuntu Core 16 image for Raspberry Pi 3’のイメージファイルをダウンロードします.320MBありました.
つぎにこれをMicroSDカードにコピーします.手元の環境ではMicroSDカードをカードリーダに挿すと/dev/sdaとして認識されたので,
$ xzcat ubuntu-core-16-pi3.img.xz | sudo dd of=/dev/sda bs=32M $ sync
としました.
RaspberryPi3を先ほど作成したMicorSDカードで起動します.
最初の起動の際には,コンソールからのログインが必要なので,キーボードとディスプレイを接続しておきます.
いきなり詰まってしまいました.login.ubuntu.comのアカウントのメールアドレスを入力せよ,と言われます.Ubuntu Coreの使用には,ubuntu.comのアカウント登録が必要のようです.インストールにはインターネット接続が前提なので,proxy環境などでは困りそうです.
別のPCからlogin.ubuntu.comにアクセスして,アカウントを作成します.
さらに,そのままだとssh keyが無いといわれます.login.ubuntu.comのsshのページでsshの公開鍵を設定しておく必要があるようです.この公開鍵に対応する秘密鍵による認証で,Raspberry Pi 3にsshでログインすることができます.
自分のマシンがUbuntuの場合,自分のマシン上で
$ ssh-keygen
とコマンドを打ち,パスワード等を設定します.~/.ssh/id_rsa.pubというファイルができるはずなので,その中身をコピーして,SSH Keysのフォームに貼り付けます.
SSH Keysのページでssh keyを設定したマシンからは,Raspberry Piにsshでログインできるようになります.usernameは,ubuntu.comで設定したユーザ名です.Raspberry Pi3のIPアドレスは,DHCPで取得され,コンソール画面に表示されています.
$ ssh username@192.168.0.10
初期状態では,コマンドやアプリはほとんど入っていません.Ubuntuでお馴染みのaptやdpkgと言ったコマンドも使えません.今後,snappyパッケージを入れることで拡張していきますが,まずパッケージ一覧をWebブラウザで見るためのsnapwebパッケージをインストールしてみましょう.
$ sudo snap login username@example_domain.com $ sudo snap install snapweb $ snap list Name Version Rev Developer Notes core 16-2 1443 canonical - pi2-kernel 4.4.0-1030-3 22 canonical - pi3 16.04-0.5 6 canonical - snapweb 0.26-10 305 canonical -
Webブラウザで,”http://192.168.0.10:4200/”にアクセスしてみます.
今インストールされているパッケージ一覧が見えたりします.ストアもあるようですが,
うーん,よくわかりませんが,ほとんどアプリは無いように見えます.
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