ROS-I Asia Pacific Workshopに参加してきました!

著者:Ryosuke Tajima

ROS-I Asia Pacific Workshopに参加してきました!

6月27日,28日にシンガポールで開催された,ROS Industrial Asia Pacific Workshopに参加してきました.(公式ブログの更新を待っていたら,TORKのブログを更新しそびれてしまいました...)

  • ROS-Industrial AP Workshop 2018: https://rosindustrial.org/events/2018/6/27/ric-ap-workshop

新しくてきれいな施設でした

TORKからは初めての参加です.どちらかというと,技術的な内容というより各国のプロジェクトや,企業での取り組みの紹介が多く,ROSのパッケージや技術に特化したROSConとはまた違った印象でした.その代わり,ほぼ日本では知る機会のない海外の大手企業やベンチャー企業の活動内容を知ることが出来ました.また,それらの人々と歓談する機会も多く設けられていて知り合いになれるのも非常に楽しいです.

TORKからも,活動内容と開発中のjog_controlパッケージについて紹介し,開発中の ROSネイティブティーチングペンダントについても展示し,多くの人に関心をもっていただきました.

ARTCには”Future  Factroy”と銘打ったものすごく広くてカッコいい施設があり,たくさんの産業用ロボットが所狭しと並べられていました.そこで,ARTCのロボットチームのデモも見せてもらいました.ROSと最新の産業用ロボットを組み合わせで,Scan-N-Planや物体認識といったテーマをターゲットに研究を行っていました.残念ながらWS内での参加者の撮影は許されていないので様子をお見せすることができませんが,公式のブログ等で追って様子が公開されるのではないかと思います.

ワークショップ全般的に言えるのは,「全員がROSの産業応用について疑いなく一致している」ということです(ROS-Iのイベントなので当たり前ですが).ROS-Iの参加者は実際にROSを応用的な研究開発に利用しつつ,自社の製品力の強化に具体的につなげていこうとしています.また中国や台湾の会社では,ROSやROS2の製品を積極的にリリースしています.ROSの産業応用にはいくつか課題があるのは確かですが,ROSINによるパッケージ作成の支援やコード品質の管理のしくみ,Scan-N-Plan基盤技術の開発など,コンソーシアムとして大きな課題に取り組もうとしています.なにより,手を動かして作って成果を公開する,というループが回っているのがすばらしいなと感じ,TORKも負けないように頑張ろうと思いました.

そして,主催者の運営がすばらしかった! いろいろと気配りをしていただいて,大変楽しく,快適なワークショップに感謝したいと思います.

書評:OSSライセンスの教科書
ROSワークショップ初級編を開催しました

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