対決!低価格LIDAR(1) RPLIDAR A2 vs Sweep

著者:Ryosuke Tajima

対決!低価格LIDAR(1) RPLIDAR A2 vs Sweep

ロボットのキーデバイス-LIDAR

自律移動ロボットのキーデバイスといえば,LIDAR(Light Detection and Ranging)です.これは,レーザ光線(通常,赤外線レーザ)を周囲に発光して物体に当たった反射光を検出して,対象物までの距離を測るセンサです.

よく使われるのは,一本のレーザ光を回転させて,平面上のセンサからの距離を測る2次元型の製品です.たとえば,SICK社北陽電機の製品です.

SICK社のLIDAR製品

URGシリーズ (北陽電機)

もともと移動ロボットの研究では,環境を計測して地図を作ったり,自律移動をするためにLIDARが使われてきました.また,2007年のDARPA Urban Challengeでは,Velodyne社が画期的な3次元LIDARソリューションを提供し,自動運転車の一つのブレイクスルーを引き起こしました.

LIDARの破壊的イノベーション?

これらのLIDAR製品はもともと産業用で,たとえば工場の生産装置や安全装置に使われています.そのため,頑丈さや防水などの機能を備え,反面かなり高価なものになります.研究開発の業務ならともかく,個人で簡単に買えるようなものではありません.

しかし最近,低価格なLIDARが一般販売されるようになってきています.これは,産業用には性能や信頼性は足りないけれど,ホビーや研究用には充分かつ簡易な機能を提供しています.個人的見解ですが,もしかしたら「破壊的イノベーション」的な製品で,今後,思ってもみない用途に使われていくのではないかと思っています.

今回は,そのうちの2つ,

RPLIDAR A2 (Slamtec社)

Sweep (Scanse社)

を紹介します.まずは製品仕様を比較しましょう.
 

信州大学 山崎研究室でHiroに会いました!
アナログ・デバイセズのIMU用パッケージ"adi_driver"をリリースしました!

著者について

Ryosuke Tajima administrator